産後うつになりやすい人の特徴②うつ病・双極性障害になったことがある

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産後うつになりやすい人の特徴②うつ病・双極性障害の既往歴

訪問ありがとうございます。
産前・産後・子育て中の女性専門の心理カウンセラー、臨床心理士・公認心理師の藤澤 真莉です。

産後うつになりやすい人の特徴①まじめな几帳面はこちら

今回は、うつ病の既往歴がある人や、双極性障害の方へのメッセージです。

うつ病の既往歴や、双極性障害のある方にとって、
産後うつになってしまうのではないか、という不安はありますよね。

確かに、産後うつ病になりやすい人の特徴として、うつ病の既往歴、双極性障害であること、はあります。

しかし、既往歴のある方だからこそ、
「うつ」に対して、「とにかく頑張る!」とか、根性論でどうにもならないことを、よくご存じなのではないでしょうか。

だから、自分がしんどくなった時の備えをしましょう!
基本的には、”夫婦で”このことについて、話し合っておいてほしいです。
私が今思いつく、備えについて、ご紹介します。

  1. 夫婦で、不安を共有しておく。
    妊産婦さん自身が「産後うつになるのではないか」と不安なのはもちろんです。そのことを、夫さんに理解してほしいですよね。
    また同時に、夫さんにも、不安があるはずです。
    「妻がうつになった時に、自分はどうしたらいいだろうか?」
    「仕事の休みをとれるかなぁ?」
    「何をしたらいいんだろう」。。。などなど。

     お互い不安に思うことについて、解決策を考える前に、まずは何を不安に思うのか、共有しましょう。
    この、「あなたは、どう思う?そう思うんだね。私はこう思う。」という、キャッチボールする会話が、めちゃくちゃ大事です!
  2. 助けを求める先を、相談しておく。利用できるサービスを調べる。
    男性的には、「しんどいなら、実家に帰ったらいいんじゃない?」と思われる方が多いと思います。
    しかし、妻にとって、実家が心とカラダが休まる場所とは限らないのです。
    関係の悪い父や母がいる中では、療養にはなりません。
    そんな時には、外部からのサポートを取り入れてください。
    今は、産後ケア入院ができる施設も増えています。
    行政の産後の家事サポートを、どうやったら利用できるのか、調べておきましょう。
    この時、お金を惜しんで、利用を躊躇する方、またメンツやプライドが許さず、利用しない方がいます。
    もし、妻がそのような理由で、利用をためらうなら、
    夫としては、「安心して。今は、あなたが休めることを最優先にしよう」と、優しく言ってあげてください。
  3. 妊娠中から、既往歴を、助産師さん、産婦人科のお医者さんに伝えておく。
    これ、めちゃくちゃ大事です。
    助産師さんたちもね、教えていてくれたら、サポートできることがたくさんあります。
    精神疾患の既往歴を伝えるのって、勇気がいる、いやだと思うお気持ちも、わかります。
    だけど、それで「虐待するかもしれない母として、行政に連絡されてブラックリストに載らないか心配」という人もいるでしょう。

    しかし、正直にそれを伝えることのメリットの方が、はるかに大きいです。
  4.  産後のお母さんや、女性に理解のある、精神科、心療内科を調べておく。
    かつて通った精神科や心療内科が遠くて、行けない方や、また行きたいと思えない方がいます。
    はじめて行く精神科や心療内科、というのはハードルが高いものです。
    産後の女性への理解がないお医者さんだったらどうしよう、と不安は、ごもっともです。
    また、予約をせねばならず、すぐには受診できない場合もあります。

    そして、うつ状態になったら、ご本人が精神科を調べたり、予約をとったりすることは、とても大変なんです。

    だから、夫婦で、通える精神科や心療内科には、どこがあるのか、くらいはちょこっと調べておくとよいと思います。
    そして、実際に診療を受ける必要がでたら、調べたり、電話したりする役割は、ぜひ夫さんにお願いしたいものです。

    地域の精神科や心療内科の情報は、保健師さんがよくご存じです。
    地域の母子保健センターなどに、問い合わせて、どのような病院があるのか教えてもらうことができます!
  5. 「私が~しなければ!」と考える癖を、手放してみる。
    産後うつになりやすい人の特徴①まじめで几帳面でも、お話しましたが、
    基本的には、責任感が強く、なんでも自分で解決しよう、できるはず!と考えがちな女性が、なりやすいです。
    妊娠中から、「私がやればできなくなはいけど、頼めるなら頼んでもよいこと。必ずしも、自分でやらなくてもいいこと」は、
    夫や、両親、友人、地域のサポーターさんなどに、頼む練習をしてみましょう!
    最初は、「うわ、申し訳ない…、頑張らない自分はダメな気がする…何もしない私なんかに何の価値もないやん~!」
    と、ソワソワ、ザワザワするかもしれません。
    しかし、そんな時は、「ごめんなさい、じゃなくて、ありがとう」と、唱えてみてください。
    好意を受取って喜ぶ、感謝して、相手もまた喜ぶ。
    あなたがサポートを受け取ることで、そんな素敵な循環が起きているんですよ♪
    ”目指せ、頼み上手、受け取り上手”です。
    普段、誠実で真面目なあなたなら、わがままだと悪く思われることは、きっとないはずです。
    人を信頼して、自分を信頼していきましょう。

    今日はこのへんで。ライン@のお友達登録、お待ちしています!

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