こんにちは!マタニティカウンセラー(臨床心理士・公認心理師)の藤澤 真莉です。
産後うつ病には、軽度から重度まで症状の程度があります。
重度の場合、精神科に入院する必要があります。
精神科に入院・・・なんて聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、
完全に休養と治療に専念できる整った環境なのです。
実際に入院した体験者さんからは、
安心した、ほっとした、とにかく寝ることができた、同じような状態の人と一緒で楽だったなど、
ポジティブな感想をおっしゃる方もいます。
だけど、今の自分が入院した方がいいのか、判断がつきませんよね。
産後うつ病で苦しんでいるママが、判断がつかないのは当然ですが、
ご家族にとっても、難しい判断となるでしょう。
そこで、今回は産後うつ病で入院した体験者さんから教えてもらった、
『産後うつ病で入院する直前はどんな状態だったのか』をお伝えします。
実際には、精神科のお医者さんの判断により入院することになるのですが、
ご自分から「入院させてください」と言うこともできます。
家族も自分も、その選択肢を納得して受け入れられる判断材料の一つにしてください。
産後うつ病でこんな状態になっていたら、入院が必要なSOSのサインです。
産後うつ病で入院直前の状態
1.一晩中寝ていない
「子どもが息をしているのか、一日中見張っていて寝ていません…」
これは、できるだけ早く、支援者に寝れていないことを伝えてください。
その時に、何日間寝れていないのか、昼寝も含めて一日の睡眠時間がどれくらいなのかを具体的に伝えると、
あなたの不眠の程度がわかってもらいらやすく、入院が必要かどうかの判断材料になります。
2.ずっと一日中緊張している・子どもと二人でいることが怖い
自分が何をしてしまうのかわからず、一日中緊張している状態です。
自分が子どもに危害を加えてしまうのではないか、自分が何か恐ろしいことをしてしまうのではないかという不安と怖れがある状態です。
3.自分が何をしたのか部分的に記憶がない
一日の中で、自分が何をしているのかわからない時間があり、記憶がスポッと抜ける状態です。
これは解離という症状です。
4.ひそやかに自殺に向けて行動している
これは、部分的に記憶がない症状と重なるのですが、
・ふと気づいたら手に包丁を持っていた。
・いつの間にかマンションのベランダの下をのぞき込み吸い込まれそうになった、飛び降りられる場所に来ていた。
など、本人もなぜそんなことをしているのかはっきりした意識がないまま、自殺行動をしている状態です。
さらに、昼間にワンオペで育児をしているママは、夫にも誰にも知られずに、このような行動をしていることがあります。
そして、ハッと我に返った時に、「私はなんてこととしているんだ」と恐ろしくなります。
5.自分を信じられなくなる
こうような状態になってくると、自分の判断ややることなすこと全部が信じられなくなり、ますます子どもと過ごすことが怖くなります。
もし、このような状態にあるようでしたら、
入院してご自身と赤ちゃんの安全を確保しつつ、治療に専念することを検討してください。
大丈夫、ちゃんと治療すれば治ります。
『産後うつ体験者と妊産婦心理師のゆるっとチャンネル』で、上記のようなお話を、産後うつ経験者のお二人と、妊産婦が専門の心理師2名でお話していますので、
ぜひご視聴ください。そして、いいねと、チャンネル登録もお願いします!
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なんでも頑張りすぎてしまう
ストイックママへ
カウンセラー歴15年
妊産婦専門の臨床心理士・公認心理師による
生きづらさを抱えたママに特化した
”マタニティカウンセリング”で
自分の手で人生を作れるようになり
いらないがんばりを手放すことができ
自分と家族への愛が深まります
ふじさわマターナルカウンセリングルーム代表
マタニティカウンセラー/臨床心理士/公認心理師
藤澤 真莉