妊娠中・産後・子育て中の女性専門の心理カウンセラー/臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。
育児に関するご相談の場面で、
2歳代の子が、慣れた手つきでスマホをスワイプして、ばっちり操作する姿を目にしても、驚かないようになりました。
落ち着きがない、注意集中が短い、相互的なやりとりが弱い、睡眠に問題あり、なお子さんのご家庭のお話をよくきくと、
テレビにユーチューブを映してずーっとついているとか、アマゾンプライムで好きなアニメを流しっぱなしとか、
メディアの時間制限がない、ということは、しばしばあります。
そういう保護者さん曰く、「消すと怒るから、消せない。」
正直、これは保護者さんがお家の中で、ルールや枠を作って守る力、制限する力が弱いのだと思います。
この力は、とっても健全なファミリーリーダーシップです。
そして、子どもと、どう向き合ったらいいのかわからない。子どもと、どうやって遊んだらいいのかわからない。相手をするのが面倒くさい。
子どもにギャン泣きされたら、お母さん自身が耐えられない気持ちになってしまう。
こういうことがありますよね。
こんな気持ちを抱えた方に、単にメディア利用を減らすようにというアドバイスだけでは、片手落ち。
誰だって、すでにある生活習慣を変えるのは、とーっても意識的な努力が要ります。
頭では、小さいうちから長すぎるスマホ利用・メディア利用はよくないとわかっていても、
テレビでも見ておいてくれないと家事ができないとか、
電車やバスに乗っている時や、車を運転している時は、静かにしておいてほしいというのもあるし、
温かいコーヒーで一服する暇もないっていう、メディアに頼らざるを得ない親側のニーズがあります。
私は、そういうお気持ちもすごーくわかる。
保護者さん自身が、「よし。こうやってみよう。」と、自分で工夫できることを一緒に探したり、
上手く行ったり行かなかったりすること、嬉しい気持ちやがっかりする気持ち、がんばりを承認して応援したり、
「子どもと、どんな関わりができたらいいと思うのか」を引き出したり、できたらいいなーと思う。
それだけじゃなくて、
そもそも、家の中に、子どもを見てくれる大人がもう一人いてくれたら。
絵本を読んだり、砂遊びに付き合ってくれる人が、私以外に、もう一人いてくれたらって、思いますよね!
そしたらメディアに頼らずに、育児ができるのに。
そもそも、電車やバスや公共の場で、子どもが泣いたり声をあげたりしても、嫌な顔をされない世間だったら。
そして、泣き止ませられない、静かにさせられない保護者を、受け入れて助けてくれる社会だったら。
こんなに躍起に、子どもを黙らせる必要ないのに。
そんな、「~だっらいいのに」が、叶う現実を作っていきたい。
・保護者さんに、科学的に正しい子育ての知識を届ける。(科学的な正しさも時代によって、人によって変わるけども、できるだけベストを尽くす)
・保護者さんの、子どもを関わる力を引き出してエンパワーメントする。
・子育てしずらい社会を、なんとかいい方向に変える。
この3つのことは、同時にあってほしいし、私もそんな世間づくり、社会づくりの一員になろう。。。
今日は、思いつくままに、つらつらと書いてみました。
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