これは産後うつ?ママの孤独感やつらさ『適応障害』について

産後の孤独感

こんにちは、産前・産後・子育て中の女性専門の心理カウンセラー/臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。
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産後の女性が、訴える心のつらさの中で、孤独感はとても多いです。

たとえ、夫や両親など、子育てを手伝ってくれて、サポーティブな姿勢の人が身近にいたとしても、

なぜか「あぁ…孤独」

と感じます。

なにより、目の前にはわかいい我が子がいて、物理的には孤独ではない、一人ではないはずなのに、とっても孤独感にさいなまれます。

夜中に授乳するときに、隣で夫が寝ていたり、別室で自分の親が寝ていたりするのですが、

赤ちゃんの泣き声に反応して起きるのは自分だけで、

身体がきついのだけれど、やっぱり夫や親を起こしちゃ悪いと思って、おっぱい出して飲ませている時とか、

自分と子どもだけが、闇の中に取り残されているような、ものすごい孤独を感じたりします。

私は、産後の女性の孤独感に対して、物理的に周りに人がいるというだけではだめで、

また、その人たちが”「手伝うよ!」って言ってくれていても、受け取り下手なママにとっては、孤独感が解消される十分条件ではないんだろうな、と思います。

私自身の産後のことを思い返してみて、孤独感や辛さが緩和されたのは、以下のような関わりをしてもらった時のように思います。

  • 母親として、「よくやっている」と承認してもらった時
  • 自分が「わがままかなぁ?」と感じるようなお願いでも、「甘え」だとは言わずに、応じてもらった時
  • 「髪の毛を切りたい」「一人で買い物をしたい」という、自分自身の欲求をかなえることを、子育てと同じくらいに大事にされた時
  • 自分の感じたことを「おかしい」などと、否定されなかった時
  • 何もかもうまく物事をすすめられず、それが誰かのせいではなく自分自身の問題であるとわかっていることに対して、ただ泣くことを許してもらえた時

こんな関わりを周りに求めるのは、要求が高すぎるでしょうか??

いやいや、産後の心が柔らかい時期には、このくらい大切にされる人間関係の繭に包まれてほしいなぁと思います。

産後の孤独感の要因=エストロゲンは、人類の身体的知恵

また、産後に孤独感を感じる要因の一つに、出産後にエストロゲンという女性ホルモンが、激減することがあります。
(参考文献『ママは悪くない!子育ては”科学の知恵”で楽になる』NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」取材班/主婦と生活社 )

妊娠中に増えていくエストロゲンが、産後に急に減少することで、脳の神経細胞の働き方が変わり、

強い不安や孤独を感じやすくなると、言われています。

それは、人類がもともと、共同養育=産んだ親だけじゃなく他人も赤ちゃんのお世話をすること、で、
繁栄してきた種であり、

孤独を感じさせることで、共同養育を促すのだと、上記の参考文献にはあります。

特に、同じく子育て中の女性同士のコミュニティや、子育て経験が豊富な女性とのつながりを求めます。

この説が正しいのであれば、産後の孤独感は人類の身体的知恵ですよね~。

私は、この身体的知恵に、頭を垂れて敬服したい気持ちになります。
自分が産後の時は、つらかったですけどね。

このようなことを産後の女性が知ることで、
自分のつらさや孤独感に、生物学的所以があるのだとわかり、
自分を責める気持ちが和らぎますね。

産後の『適応障害』について

さて、産後の孤独感や心のつらさを感じて、「これって産後うつかしら?」と思い、精神科を受診したところ、

『適応障害』という診断がついた、という方も多いことでしょう。

はて・・・?適応障害って・・・(?_?)

適応障害とは、ウィキペディア先生によると、

はっきりと確認できるストレス因子によって、著しい苦痛や機能の障害が生じており、そのストレス因子が除去されれば症状が消失する特徴を持つ精神障害である。

とされています。

それって、産後うつとは違うんですか?

「産後うつ」という言葉自体、産後発症の「うつ病」も、広い意味での産後の心のつらさや不調も含んでいると、私は考えています。

精神科の先生からみて、大うつ病に当てはまらず、入院や抗うつ薬が必要なほどではなく、
出産や育児にともなう様々な変化、ストレスが原因で、精神的な不調を期待している方に、

『適応障害』の診断がついていることが多いように思います。

そういう方は、主観的に「軽いうつだ」と思っています。

それでですね、産後の適応って何ぞや?と考えた時、
内的な適応と、外的な適応、の両方があります。

外的な適応は、赤ちゃんとの生活全般に慣れていくことです。
・赤ちゃんのリズムに合わせて寝起きすること
・おっぱいをあげるのが上手になること
・予防接種や、乳幼児健診に行くこと
・ベビーカーや抱っこ紐で、買い物にいくこと
・赤ちゃんとお風呂に入って、自分は手早く身体や頭を洗えるようになること
・授乳できる服ばっかり着ること
・だっこしたままご飯がたべられるようになること・・・

具体的に挙げればキリがありませんね。

そして、内的適応は、「お母さん」としての自分になじんでいくことです。
・赤ちゃんのサインをキャッチし応答すること、つまり、1日の中でほとんどの注意を赤ちゃんに向けること
・「お母さん」「ママ」と周囲から呼ばれることに慣れること
・夫や両親との関係で新しいバランスをみつけること
・子どもの命の第一責任者であるというプレッシャーに耐えること
・赤ちゃんに危険な物事にたいして、敏感になること
・理想のお母さん像と、現実の自分のギャップを受け入れること(そしてガーン↓となること)
・育児の中に喜びをみつけていくこと
・ママ友をみつけてほどよい距離感を保つこと…

お人によって内容はさまざまでしょうが、こちらもたくさん思いつきます。

こんな内側にも、外側にも起こる大変化に、適応していくのは、本当に大変です!

そのうちのいくつかの点で、躓くことがあっても、おかしくありません。

産後の『適応障害』にカウンセラーができること

私は、そのプロセスで、あなたの感じる事や、考えたことを、教えてほしいのです。そして、応援したいのです。

「お母さん」という新しい役割とともに、アイデンティティを再構築して、
「私を作っていく」と同時に、世界・社会・他者と新しくつながり直していく。

産後の女性が、自分の内側にも、外側にも適応していくことのサポートを、カウンセリングでしたいのです。

元気になっていく女性を見ていたら、

産後のつらい状態から、単に”以前のような自分”に戻るのではないように思います。

妊娠・出産・子育てをきっかけに、
自分自身の成長(心の上方向の伸び)や、
人生の大地に根を張る作業(心の下方向への伸び、グランディング)が、

進みます。

あなたの心の内なる自然、伸びようとする流れが、邪魔されることなく、変化を遂げられるように。

あなたのペースで、「お母さん」になっていこう、「お母さん」をやっていきましょう。

愛をこめて♡

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お問い合わせ | ふじさわマターナルカウンセリングルーム (f-maternal.site)

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