年度末のイライラで、息子に怒り心頭で、痛い気づき

こんにちは!大阪で産前・産後の女性専門の心理カウンセラー・臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。

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私は、3月はなんだか、ず~っと、ちょっとイライラ、ソワソワ、うつうつした気持ちで過ごしています。

子どもの卒園と入学準備、進級準備でバタバタしているうちに、あっという間に三月末になってしまいました。

私自身のしたいことが遅々として進まず、「私、全然ダメやん!できてないやん!」と自分をバッシングする声が出てきて、無性に焦ります。

そんな時ほど、人と自分を比べてしまって、本当に無意味に落ち込んだりしてしまいます。

こんな気分でしばらく過ごしていた時、息子さん(6)が、私には許しがたいことをしました。

一日中、外出していた日の夕方。

私は、疲れていて、子どもと一緒にスーパーにいく気力がなく、子どもたちにテレビを見せて留守番をたのみ、近所のスーパーに買い物に行きました。

時間にして、15分もかかりません。

で、帰ってきたら、娘(4)が大泣きしていて、顔や首がひっかかれて、血が出ている!

何があったのか、息子と娘に尋ねると…

私が買い物に行っている間に、娘は眠たくなって、寂しくなって、泣き出しました。

息子は大好きなテレビ番組を見ている時だったので、妹の泣き声で音が聞こえないことに超絶に苛立ち、

娘をひっかいたということでした。

この時、私の猛烈な怒りのスイッチ・オン。

「女の子の顔に傷をつけるなんて、男として最低や!」

「ひっかいたらあかんって、何回言ったらわかるねん!」

「自分より小さい子を泣かせて楽しいか?!なぁ、嬉しいか?!」

「そんなにテレビが好きなら、ずっと一人で見とき!」

と、マシンガンのごとく、息子をしかりつけてしまいました。

それは、点火したら最後、自分ではコントロールできない怒りで、
怒りと説教を、どう終えたらいいのか、私は着地点を見失いました。

私の長引く怒りに、娘が「もういいよ」と、思わず助け船を出すくらい(笑)。

こんな風に、爆発的に怒ると、ものすごく疲れますね。

せっかく買い物に行ったのに、晩ごはんを作る気にもなれず、とりあえず一人でお風呂に入って、
息子から自分を隔離しました。

お風呂に入って、「なんで、私、こんなに怒っているんだろう??」と考えていました。

何が、私の許せないポイントだったんだろう?

考えてみたら、

・女性に暴力をふるう男は最低だ、許せない。

・娘の顔に、傷を残してはいけない。

・息子の中の、悪の芽を摘んでおかなければ!

・娘が赤ちゃんの時から、繰り返し、「頼むから、叩かないで。けらないで。ひっかかかないで。妹の顔だけは傷つけないで。嫌なことは、お口で、言葉で言おう。」と、息子に言い続けている。

とか、とか。
わさわさ、出てくる、私の心のフィルター。

しつこく突き上げる怒りの原因は、それだけじゃありませんでした。自分の気持ちを探ってみたら…

・何度言っても、息子はわかってくれない。
=私にとって、大事なことが息子には伝わらない。
=息子に、私は響かない。影響を及ぼせない。無力!アン・コントローラブル!
=いいことと、悪いことを教えられない、無力で無能な私。

というところに行きつきました。

なんだ・・・。息子の行為によって、私自身が、勝手に、傷ついていたのか。

だから、あんなに腹が立ったのか。

息子が、妹をひっかく=無力で無能な母親、
と私は思っている。

いやいや、飛躍しすぎでしょっ。

息子は、ただテレビを静かに見たかっただけで、別に私の無能さを証明しているわけでないんだから。

そこが理解できたら、今回の一件から距離をとることができました。

息子や娘という人と、私という人の評価は、切り離して考えるように、気を付けているけど、
こんなところに、紐づけているポイントがあったのだなぁ。

今回のことで、すごく、わかったこと。

子どもにアンガーマネージメント、怒りのコントロールを、伝えたいと思うのなら、

まずは、自分の怒りの源泉を知ることだな、と。

私が、自分の怒りの源泉を知らないままで、息子がひっかくのを辞めさせようとしていたら、

余計に私が怒っていたと思います。

自分で制御できないほどの怒りの背景には、だいたい、自己愛の傷つきがある。

そして、お母さんやお父さんが、日常の疲れが蓄積していたり、気持ちの余裕がない状況であると、導火線が短くなって、
子どものちょっとしたことが、怒りのトリガーになる。

次に、息子が同じことをしたら、やっぱり腹が立つと思う。

でも、今度は、もっと「息子にどうやったら伝わるだろう?私は、何を伝えたいだろう?」を、よく考えられる気がします。

多かれ少なかれ、だれでも愛すべき心のフィルター、認知のゆがみ、は持っているものですが、
子育てをしていると、その歪みに、レバレッジがかる気がします。

レバレッジがかかって、歪みが増幅して現れるから、
子どもの存在を通して、自分自身の「気づき」「アウェアネス」を得られるんだろうな。

だから、・・・
私は、悩みを持っているお母さんのフィルターを、
温かい手で包むように、こんがらがったネックレスを、落ち着いてほどいていくように、
関われる人になりたいなあと思っています。

子どもと一緒にいることで起こる、ささやかな出来事と、その気づきを、大事にしていこう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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育児奮闘中の母親・時々怒りで我を失う私ですが、ご自分と丁寧に向き合うサポートをします。



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