ピッコラ・ファミリア様に訪問しました。流産・死産された方へのケアを考える

目次

ピッコラ・ファミリア様への訪問

こんにちは、大阪で産前・産後の女性専門心理カウンセラー/臨床心理士の藤澤真莉です。

さて、先日、『女性とママのための複合サロンpiccola famiglia~小さな家族~』に、訪問させていただきました。許可を得て、ブログに書いています。

サロンのホームページはこちら。
ciao-bambini.jp/wp/

こちらのサロンでは産前・産後の女性のサロンや、託児、発達支援など、幅広く妊娠期、子育て期の女性をサポートする事業をされています。

今回の訪問の目的は、ピッコラ・ファミリアさんの一事業である、流産、死産、新生児死亡を経験された方へのサポートについて、サロンのオーナーである大竹マミさんから、お話をきくことでした。

私は、昨年から、『あしあとカフェ』という、周産期の喪失(流産・死産新生児死亡された方の喪失体験のこと)へのケアに取り組んでいます。

一般社団法人WiTHsの代表理事で、理学療法士の荒木智子さんに声をかけていただき、「ハチハチコ」という事業に参画させてもらっていて、
その取り組みの一つが、『あしあとカフェ』です。

『あしあとカフェ』は始めたばかりで、周産期の喪失を体験した人に、
・私は(私たちは)何をしたいのか、何ができるのか、
・当事者の方はどんなことが必要としているのか、

 をもっと深めていく必要があると感じています。
そして、それを発信して届けていくには、どうしたらいいかも、真剣に考えています。

また、ここに関わるにあたって、
臨床心理士という資格があるものの、当事者でもなく、医療者でもない私、そして健康な子どもが二人いる母親である、という社会的ポジションの私を、体験者さんはどう感じるだろうか、どう見られるだろうか、というのが、私の心配事でもありました。

そんな思いもありながら、色々お聞きしたいことがあって、大竹さんにお時間を作っていただき、荒木さんとともに、行ってまいりました。

大事な荒木さんと、私と、愛にあふれる大竹さん。

スタッフの方と、大竹さんが、本当に温かく迎えてくださいました。

可愛くてきれいな、サロンも見学させていただきました。
こんな場所が近くにあったら!こんな風に迎えてくれる人がいたら!
きっと来た人は、自分も「ここの家族の一員」のような気持ちになれるなぁと思いました。

そして、お部屋の一室で、大竹さんから、最近のご活動や、流死産された方へのケアについて、色々とお話を伺いました。

体験を、しっかり悲しむこと。それは「病気じゃないんだよ、大丈夫なんだよ」って。

あ~、書いてるだけでちょっと涙が出てくるんですが、
大竹さんの愛にあふれる存在感に、心が打たれました。

行ってよかった。

そして、今一度、自分がなんで、ここに携わりたいんだろうって考えました。

流産、死産された方と、お会いする機会(そんな機会は少ないけど)に感じるのは、
この方のストーリ―を丁寧に聴くことが、心の回復に役に立つのなら、私を使ってほしい。悲しみを表現できる人がいなくて苦しんでいるなら、私に話してほしい。

と、心から強く思うんです。
なんでそう思うのかは、自分でも、今は正直に言うとわからなくて、ただ、その衝動というか、感情が湧いてきます。

大竹さんにお会いして、
「大竹さんのように、繊細でありながら、大きな愛で包むような姿勢が、大事だな」

ということを学びました。

とにかく、やってみよう。

動いているうちに、わかるかもしれないし、私がやる理由は、わかっていても、わかっていなくても、体験者さんの力になれるなら、それでいい。

次回の『あしあとカフェ』

さて、まだまだ道を模索中の『あしあとカフェ』ですが、
次は、3月5日に予定します。

<概要>
日時:2019年3月5日 9:30~12:00
場所:東灘区民センター(JR住吉駅徒歩5分/神戸市東灘区住吉東町5-1-16・コインパーキング有)
参加費:2,000円
申し込み:E-mail(withs.885@gmail.com)からお願いします。件名を「3月5日あしあとカフェ申し込み」として、①お名前、②E-mail、③当日連絡のつく電話番号、を記載してください。追ってご返信します。
*お子様連れでの参加は、ご遠慮ください。

<内容>
・お話の時間
⇒それぞれの経験や、今思うことなど、自由にお話していただきます。二人の女性ファシリテーター(荒木、藤澤)が進行します。
・ヨガの時間
⇒ヨガのインストラクターでもある荒木のナビゲートで、気持ちよく身体をゆるめ、「今・ここ」のあなたの身体と向き合います。
・スイーツの時間
⇒東灘区のおいしいケーキ屋さんのスイーツをご準備します♡
参加者さん同士がつながり、ほっこり過ごしましょう♪

話すだけでもOK、聴くだけでもOK。ヨガするだけでもOK。
・お空のお子さんへの想いを話したい。
・体験の自分なりの意味を考えたい。
・ただ、悲しみを表現したい。
・周囲の人との、関係の悩みを相談したいetc・・・

あなたを尊重し、丸く、優しく受け止める場であり、
参加者さん同士でエネルギーを養ってもらう場が、
あしあとカフェです!

<ナビゲーターについて>
荒木智子:
理学療法士・全米ヨガアライアンス協会認定ヨガインストラクター(RYT200)。一般社団法人WiTHs代表理事。
理学療法士として、臨床・教育・研究に従事する。三度にわたる流産経験から、「子のない産後」の支援の少なさに気づく。2013年より、(一社)WiTHsで、産前産後女性の心身のサポートに取り組む。2016年RYT200取得。急性期病院におけるヨガを用いた取り組みも行っている。

藤澤真莉:
臨床心理士・ふじさわマターナルカウンセリングルーム代表。
妊娠・出産・育児にまつわる心理的な問題を専門としている。女性の自分らしい生き方と、幸せな家族づくりを応援することがモットー。流産・死産をされた方に、寄り添いたいと、2018年ハチハチコに参画。

最後まで、読んでいただきありがとうございました!



目次