育児の悩み・母親になる不安
母親になる不安
妊娠中、女性は
「どんな赤ちゃんが生まれてくるかな」
「生まれてきたら、こんなことを一緒にしたいな」
と、期待や楽しみで想像を膨らませます。
同時に、
「ちゃんと育てられるかな」
「私は、いい母親になれるだろうか」
「私は赤ちゃんを愛せるかな?赤ちゃんは私を愛してくれるかな?」
と、母親になる不安を感じます。
多かれ少なかれ、母親になることに、誰でも不安は抱きます。
このような不安は、まったく正常です。不安は、赤ちゃんを育てる上で、そして母親としての自信をつけていく上で、必要ですらあります。
なぜなら、この不安は、赤ちゃんを危険にさらすこと、事故を未然に防ぐこと、赤ちゃんからのサインに敏感に反応することに役立つからです。
しかし、この不安が強すぎて、妊娠中に気持ちが落ち着かなかったり、赤ちゃんとの関係をうまく作れない女性もいます。
- 私には、母親になる資格がないと感じる。
- お腹の赤ちゃんをかわいいと思えない。
- 妊娠が喜べない。
一人で、このような思いを抱えて、悩んでいませんか?
こんなことを思う自分に、罪悪感を感じて、さらに苦しんでいませんか?
育児がつらい
実際に、赤ちゃんとの生活が始まると、「思っていたのと違う~!」と、その大変さを実感します。
とりあえず、死なせない!命を守る!
健康に育てる!おっぱいちゃんと飲ませる!オムツ替える!
というプレッシャー。
育児は24時間営業です。絶え間ないお世話に、心も体も疲れ切ってしまうことがあります。
産後の女性の心は、感情的に揺れやすいものです。
普段は、理性的で、穏やかな人、明るい人でも、今までの自分とは全く違う人になってしまったかのように、
涙もろくなったり、イライラして爆発したり、幸せ感にポーっとなったり、忙しく感情が動きます。
ご飯は食べられていますか?
眠れていますか?
一日のうち、ほっと一息つける時間はありますか?
もし、「もう限界」「死にたい」と思うほど、思いつめているのでしたら、
助けを求めてください!
今、多くのママが、育児のつらさを抱えて、がけっぷちに立たされているような気持ちでいます。
あなたの思いを受け止め、等身大のあなたを大事にします。
どうしていったらいいか、私にも一緒に考えさせてください!
育児の不安やつらさの背景は?
育児の不安や、しんどさの背景には、色々な要因があります。
- 予定外の妊娠、望まない妊娠だった。
- 不妊治療をしていて、妊娠までが大変だった。
- 夫婦関係がうまくいっていない。
- 早産や、緊急帝王切開など、想定外の出産だった。
- よい母親のイメージを持てない。母親、両親との関係がよくない。
- 現実の赤ちゃんが、想像していた赤ちゃんと違った。
これらは、ほんの一例です。
妊娠・出産を通して、女性はいやおうなしに、自分が育ってきた家庭や環境、両親との関係を振り返ります。
そして、これまできづかなかった、あるいは見ないようにしてきた心の部分に光があたります。
影に隠れていた部分に光が当たることで、不安や罪悪感を感じ、動揺するかもしれません。
しかし、そこから得た学びや知恵を、あなたの人生に取り込むことで、心は豊かに、丈夫になります。
あなたの母性が開花するように
イギリスの有名な小児科医であり、精神分析家でもあるウィニコットという人は、「ほどよいお母さん」という概念を提唱しました。
「ほどよい」とは、子どもの要求に応えすぎるのでも、応えなさすぎるのでもなく、子どもに必要な環境と愛情を提供する、という意味です。
女性には、赤ちゃんの要求を読み取る能力が、本来備わっています。
泣き声から、なんとなく「おっぱいかな?」「おむつかな?」「ただ泣きたいだけかな?」と、
赤ちゃんの気持ちを想像して、直観的に対処します。
しかし、からだも、心も、疲れすぎていたり、緊張感が強すぎたりすると、赤ちゃんからのサインを読み取ることが難しくなってきます。
お母さん自身の欲求が満たされていまま、赤ちゃんのお世話をし続けることは、ガソリンが常に少ない状況で、車を走り続けなければならないようなものです。
育児において、いつもこれでいいのか不安。
いつも、ギリギリ感がある。
そう感じる方は、一度ママが、自分のための時間をつくり、自分に愛情を注ぎましょう。自分が十分に満たされると、自然とあふれ出てくる気持ちで、赤ちゃんのサインを読み取り、お世話をすることができるようになります。
想像や直観に頼る、ということは必ずエラーが生じるということです。
実際、赤ちゃんの要求に完璧に応えることなど不可能でしょう。
適度な間違いは、赤ちゃんの心の成長に、大事で必要なことですらあります。
ママが、間違えることも含めて、自分を信じ、自分らしく赤ちゃんと関われるのが、
一番自然で、楽で、赤ちゃんにとってもよいのです。
私のカウンセリングでは、心がお疲れ気味のママにとって、自分を見つめて整理し、「自分軸」をとりもどす、あるいは「自分軸」をつくっていくお手伝いをしています。
情報過多のこの時代、情報が「正しいか、間違っているか」も大事ですが、「私はどうしたいか。どう思うか。」を、つかんでおかなければ、情報に振り回されます。
育児だけでなく、これからの生き方において、
「私は、これが心地よい。」
「私はこうしたい。」
カウンセリングを通して、これを一緒に見つけていきたいと思っています。
あなたの母性が、あなたらしく、美しく開花することを、心より応援します。