中絶をした女性のグループカウンセリング＠さくま診療所９月

2020年8月30日

中絶をした女性のグループカウンセリング＠さくま診療所９月のお知らせ

こんにちは！臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。

さて、毎月一回、大阪は心斎橋のさくま診療所で開催している、

中絶をした女性のためのグループカウンセリングのお知らせです。

＜概要＞

日時：2020年９月１９日（土）13:00～14:00

場所：さくま診療所（大阪市中央区東心斎橋1-14-14 T・Kビル2階）

料金：2500円

対象：妊娠中絶をした女性　５～６名。さくま診療所の患者様はもちろん、他院で処置された方もご参加ください。

お申込み並びに内容に関するお問い合わせ先：
メール（fujisawa-counseling@f-maternal.site）に、件名「グループカウンセリング＠さくま診療所参加希望」として、
お名前、電話番号をご記入の上、送信してください。２～３日以内に、藤澤からご返信します。ふじさわマターナルカウンセリングルームの、お問い合わせフォーム（リンク）からでもOK。

＜内容＞

このグループカウンセリングでは、中絶を選択した女性への、心のケアを目的としています。

毎回、少人数で（ここ最近は、２名だけ、ということが多いです）、それぞれの体験や、今の思いを話していただいています。

皆様、「参加するのがこわいな」という気持ちと、「それでも話してみたい、一歩踏み出すきっかけになるのでは」、という気持ち、
両方がありながら、来てくださっています。

「うまく話せないのでは、、、」なんて、心配しないでください。あなたが言葉にできることだけ、言葉にしてください。

「泣いてしまうのでは、、、」という心配がある方、大丈夫です。安心して泣いてください。

回を重ねるごとに、私も、佐久間先生も、参加者さんから教えていただくことを、蓄積させています。

中絶の体験者さんのお話をきくにつけ、思うこと。

・一つ目は、単純に、子育てしにくい社会なのだなぁと思います。特に、経済的な目途が立たなければ、産むのは難しい。

・二つ目は、妊娠というのは、性の非対称性、ジェンダーギャップが際立つ場面であることを痛感します。望まない妊娠をした場合、やはり女性が心身のリスクを負い、重大な決断をせまられます。パートナーの意見も大事であるけれど、分娩台にのぼり、処置を受けるのは女性。男性には、そのことを、真剣に考えてほしい。

・三つ目は、「女性の主体的な自己決定って何？」ということです。そうせざるを得ない事情があり、中絶を選択する女性に、「妊娠したのは、あなたの責任でしょ？中絶もあなたが自分で選んだんでしょ？」なんて、冷たい言葉、非難する言葉を、かけないでほしい。もっと、お一人ずつの背景を、多くの人が理解してほしい。そして、ご自身で決断されたことを、尊重してほしい。

徒然に思うことはいろいろありますが、私は、中絶を選択した女性の心のケアは、どんなことがあればいいのか、検討しつづけたいと思います。