夫婦の関係に深みを増す贈与

こんにちは!大阪市鶴見区で、産前・産後・子育て中の女性専門の臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。

今日は、まず、私を人間的に成長させてくれたエピソードから書きます。

私は、以前、大きな病院で心理士として働いていました。

そこでは、長期入院の方、慢性的な疾患で入退院を繰り返す方、死をそこで迎える方が多いところでした。

心理士の仕事として、先輩心理士さんが、大人向けの絵本を、患者さんに貸し出すことをしていました。この絵本は、もともと先輩心理士さんの私物でした。

この絵本の管理のしたかについて、先輩心理士さんとしゃべっていた時、「もし、この絵本を貸して、返ってこなかったらどうするか」という話になりました。

20代で、頭も(ついでのカラダも)カチカチだった私は、
・どうやったらカリパクされないか、
・カリパクされたらどうやって取り戻すのか、

という発想でしか考えられなかったのですが、先輩心理士さんは、こう言いました。

「その絵本が、その方にとって大事な子になったのなら、しょうがないよね。」

その口調は、優しいあきらめと、温かさがあり、明らかに私が考えている次元とは違う次元から出た言葉でした。

ずっと、病と闘い、命のゴールが見えてきた人が、手元に置いておきたくなるほどの絵本と出会ったのであれば、もし、それがその人の心を支えるのであれば、いいではないか。

私は、「あぁ、そういう発想があるのか。」と、成熟した大人の、物事の見方を教えてもらいました。

交換、贈与、純粋贈与

私は、経済やお金の文化人類学について、今、学んでいるところなのですが、
世の中の経済的なやりとりは、①交換、②贈与、③純粋贈与、という三つの次元があるそうです。

①交換、とは、等価交換、つまり商品に対して、おなじだけの価値があるお金を、もらう側は支払うというルールです。この交換は、即時に行われ、相手との関係を合理的にし、スムーズに関係が閉じます。

②贈与、とは、おもにプライベートな関係で多く発生し、そこで授受されるのは、商品や物だけでなく、感情や人格的なつながりです。受け取った側は、いつかはわからないけど、何らかの形で、そこに対して返礼することが期待されます。

③純粋贈与、とは、神様の領域で、与えっぱなしで、返礼のしようのない贈与です。太陽や、空気、水からの贈与です。

人間関係と、経済・お金と、神様の存在は、本来、一体のものだったんだなぁと思います。

夫婦関係における交換と贈与

でね、私は夫婦関係の悩みについてのカウンセリングをしていて、夫婦関係における、多次元的な贈与、というテーマにとても関心があります。

最近では、結婚前に、婚姻関係の取り決めをして、それを守らなかったら離婚する、という契約を、交わしている人がいますよね。
離婚する場合の財産分与や、慰謝料まで決めている。

これは、①の交換の次元で、婚姻関係を扱っています。

しかし、結婚をする上で、得たいものは、本当に交換の次元で扱われることだけでしょうか。

違いますよね。

②贈与の関係の中に、それはあるのではないでしょうか。

夫から妻へ、妻から夫へ、お金には換算できない、関心、承認、愛情、信頼、協力、統合、こういった感情の贈与が、夫婦関係を、強くしてくれます。

だからね、夫婦間で、相手に不満があるとき、カテゴリー・エラーをしてはいけません。

自分に、問いかけてみてほしいのです。

「私は、本当は何が欲しいんだろう??」

ちなみに、③純粋贈与は、神様のなせることあり、人間が神様の真似事をしない方がいいらしいです。。。

さっきの病院でのエピソードでは、私は「交換」という閉じられた輪のなかでしか考えていなかったところを、「贈与」の輪で考えるきっかけをもらいました。そこで、私が期待していた返礼は、「この人に、この絵本に、会えてよかった」と感謝されることでした。

人間関係って、お金って、仕事って、夫婦って、家族って、深イイよね~!

もうすぐバレンタインデーだけど、チョコレートやプレゼントに乗った気持ちを、夫さんが受け取ってくれたいいね!

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