『EPDSを活かす周産期メンタルヘルスの実践』@中部産婦人科様

藤澤真莉

こんにちは、訪問ありがとうございます。
大阪で、産前・産後の女性専門の心理カウンセラー/臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。

先日、京都市伏見区にある、中部産婦人科様にて、助産師さんむけに、『EPDSを活かす周産期メンタルヘルスの実践』というタイトルで、お話をさせていただきました。

目次

EPDSが産婦人科で利用されています

2017年から、厚生労働省母子保健課が、産後うつ病の発見を目的に、産婦人科でも『エディンバラ産後うつ病自己調査票(EPDS)』を使うことを推進しはじめました。

EPDSは、10項目の質問からなり、産後に心の不調がある方をみつける、スクリーニングが目的で使用される質問紙です。

そこで、産婦人科さんでも、産後2週間検診や、1か月検診でEPDSを実施しているところが増えています。そして、心配なお母さんは、保健センターの保健師さんなどにつなぎ、地域でサポートしていきます。

助産師さんたちは、

  • お母さんたちから何をどこまで聞いたらいいのだろう?
  • そんなにゆっくり話を聴く時間はないし・・・
  • 心配なお母さんに、限られた時間の中で、なんて声をかけたらいいのだろう?

といった戸惑いがあるようです。

今回のお話では、心理士として、

  • 精神科・心療内科の受診をすすめる目安
  • 心の治療や、ソーシャルサポートを利用するにあたって、お母さんたちが感じる心のハードルをどうやって下げるか。どうやって資源につながってもらうか。
  • 周産期メンタルヘルスにエビデンスのある心理療法は、どんなものなのか。

について、私が日ごろ工夫していることを中心にお伝えしました。

忙しい業務の中、ゆっくり話を聴くのは難しいこともあるかと思います。
しかし、多くの妊産婦さんと接し、しんどいお母さんと最初のコンタクトをとれるのは、助産師さんです。

だから、私としては、助産師さんに、つなげる先として、カウンセリングという手段があることを知っていただきたいし、助産師さんたちがするアセスメントや、信頼関係を構築するコミュニケ―ションの点でお役に立てるなら、超嬉しいのです。

今回、お話をさせていただき、
「あ~、もっと助産師さんのことを知って、理解して、助産師さん的に取り組めることを、作っていきたい、お伝えできるようになりたい。一緒に取り組めることを考えたいな」と思いました。

まだまだ、精進やなっ、私。

このような機会をくださった中部産婦人科さま、山崎ゆか先生に、感謝申し上げます!

周産期メンタルヘルスの基本を学ぶなら

ちなみに、今回、周産期メンタルヘルスの「基本のき」を学ぶための参考文献、情報として、以下の三つをご紹介しました。

①『EPDS活用ガイド 産後うつ病スクリーニング法と産後検診での正しい対応』

EPDS活用ガイド

②『これからはじめる周産期メンタルヘルス 産後うつかな?と思ったら』

これからはじめる周産期メンタルヘルス

どちらの本も、薄く、イラストが多く、読みやすい本です。

③周産期メンタルヘルス学会のホームページ内にある、
『周産期メンタルヘルスコンセンサスガイド』
pmhguideline.com/

以上の情報源を、私も対応の基本として参考にしています。

それでは、発展途上の私ですが、
お付き合いしてくださる専門職の皆様、
相談に来てくださるクライアントの皆様、
日頃ありがとうございます、
まだまだ学ばせてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ふじさわマターナルカウンセリングルーム
藤澤 真莉

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