産後クライシスあるあるを脱却するコミュニケーションスキル

こんにちは!大阪で、産前・産後・子育て中の女性専門の心理カウンセラー、臨床心理士・公認心理師の藤澤真莉です。

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産後クライシスあるある

まずは、この会話を見ていただきます。

これは、産後うつ病で、一日中家に引きこもっている女性、ライラさんと、夫の会話です。

ライラ「なんで朝、行ってきます、も言わずに出て行ったん?あんた、私のことなんかどうでもいいんやろ⁈」

夫「えっ!俺は静かに出て行こうとしただけやん。お前がまだ寝てるから、起こさんようにしたんや」

ライラ「あっそ💢、もっと気ぃ使ってよ」

夫「なんでやねん、俺が最近やることを、何もかもあかんな💢」

この会話は、『周産期のうつと不安の認知行動療法』という本から抜粋したものを、大阪弁でアレンジしています。大阪弁にすると、本当に品がなくなりますね。

この本ね~。助産師さんなど専門職にはお勧めですよ~。

産後クライシスの多くは、このようなコミュニケーションのズレを積み重ねています。

産前産後の夫婦には必須!アサーティブなコミュニケーションスキル

この産後クライシスあるある、なこの会話を、アサーティブ・コミュニケーションスキルを使ってみると、こんな風に変わります。

ライラ「1日のはじまりに、あなたの顔を見るのは、私にとって本当に大事や
ねん。それで、私は、今日も一日頑張んばろうって思えるねん。」

夫「えっ!そうやったん?夜中も起きて、おっぱいあげてるから、朝は寝かしてほしいんかと思ってたわ。」

ライラ「ううん、私は、朝、行ってきますって言ってくれたら、嬉しいし、幸せ。」

夫「そっか、ほな明日からそうするわ」

途端に甘くて建設的な会話になるー!

アサーティブ・コミュニケーションスキルとは、
他者に依頼したり、断ったり、違う意見を伝えるなど、一般的には言いにくいことを伝える時に、相手の心をオープンにさせ、また自分の要求や意見に自信も持ちながら、伝えるスキルです。

最初の会話と、後の会話では、ライラさんが伝えたいことは同じなのですが、ずいぶんと受け取られ方も、二人の間にある空気も違います。

産後クライシスはじめ、ご夫婦の関係の問題についてご相談にのるにつけ、
私は、お互い、相手を好きで思いやっているのに、ボタンのかけ違いがもったいないなぁ、歯がゆいなぁと思います。

産前・産後の大事な時期に、アサーティブな会話を夫婦でする練習をしておくと、産後クライシスは予防でき、穏やかな夫婦関係でいられます。

産後の夫婦がアサーティブになるカウンセリング

アサーティブになるには、
まずは自分が何を望んでいるのか、相手に何を期待をしているのかを、まずは自分が、受け止めることが必要です。

一人では、アサーティブな言葉や会話を紡ぐのが難しい人もいるでしょう。

自分の本音を言葉にする、相手に伝えるのは、

もし受け入れられなかったらどうしよう
拒否されたら、めっちゃ傷つく

という不安や恐怖が伴うからです。

また、「夫婦とは、どれだけ傷つけあっても一緒にいる、それが夫婦の絆だ」という思い込み、信念があると、

愛情を肯定的な言葉で伝えるなんて、野暮ったくて恥ずかしくてできないかもしれません。

私は、不安や恐怖を無視したり、叱咤激励してポジティブをゴリ押ししたりしません。

信念をすぐに否定したりしません。

不安や恐怖、恥の感覚を丁寧にみて、女性がそれを抱えながらも、アサーティブになれる、一歩を踏み出せるように、カウンセリングでサポートします。

なんていう言葉で伝える?
どんな表現がしっくりくる?
いつ、伝える?
ここで、言う練習をしてみよっか。
言ってみたら、どんな気持ちが湧く?

アサーティブなコミュニケーションスキルが発揮できるように、伴走します。

カップルカウンセリング、もっと頑張るぞ〜。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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