産後クライシス、夫と妻の愛着スタイルの違い

こんにちは、大阪府大阪市・産前、産後、子育て中の女性専門カウンセリングをしている、臨床心理士、公認心理師の藤澤真莉です。

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産後クライシスを経験している女性から、こんな声をお聴きします。

産後に、夫婦で気持ちがすれ違い、愛情がさめていく。
何度も、自分の気持ちを伝えようと、試みた。
だけど、言葉を重ねるほどに、傷つけてしまうし、こちらも傷つく。
もう、期待するのも疲れた。
どう優しくしたらいいのかも、わからない。
私は、育児だけで手一杯なんです。夫の機嫌まで、とる余裕はないんです。
子どもの前で、夫婦ケンカはよくないというけれど、取り繕うのも限界です。
私さえ、我慢したらいいんでしょうか。
夫は、どうしたら変わってくれるでしょうか。

私は、「夫婦づくり、”私たち”づくり」「夫婦形成」について、家族療法のシステム・アプローチの観点から、セミナーやカウンセリングでお伝えしてきました。

しかし、経験を重ねていくにつて、最近は、また違った観点から、夫婦関係の問題を捉えられるようになってきました。

それが、夫と妻、それぞれの「愛着スタイルの違い」という観点です。

愛着スタイルとは

そもそも、『愛着』というのは、ボウルビーという人が提唱しました。愛着は、「赤ちゃんの、特定の養育者、対象との情緒的な結びつき」を指します。

そして、大人になってからも、配偶者や友人といった、近しい人と、『愛着関係』を結びます。簡単にいったら、大人の愛着スタイルとは、親密な人間関係において、情緒的に、どんな質のつながりを持つのか、を表しています。

愛着スタイルは、おおまかに3つに分類されます。(岡田尊司先生の、『夫婦という病』を参考にしています。)

①『安定型』…自分にとって、重要な他者と、安定した情緒的なつながりをもつことができる。意見や、気持ちがすれ違うことがあっても、寂しさや、怒りを適切に伝えることができ、関係を修復したり、つながりを深めることができる。

②『不安定型』…過剰なまでに、親密な関係を求めようとする傾向がある。この傾向にある人は、愛情や優しさが、与えられる時と、与えられない時が、極端に差がある環境で育ったことが多い。
 常に、相手の関心や愛情が、自分に向いていることを確認できないと、不安になる。

③『回避型』…誰に対しても、親密な愛情を築きにくい。面倒なことに巻き込まれることを嫌がり、”責任”とか、”家族としての義務”を課せられると怒ったり、逃げたりする。

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愛着スタイルの違いが、夫婦のボタンの掛け違い

そして、夫と妻の『愛着スタイル』が異なると、夫婦としてお互いに求めることや、心地よい距離感がちがってくるために、関係が悪化してきます。

例えば、妻が「安定型」で、夫が「回避型」の場合。

妻は、一般的な、普通のあたたかい家族を作りたくて、夫にも安定した仕事や、家庭で一緒に楽しく過ごす時間を求めます。

ところが、夫はこうしたことを、期待されればされるほど、重荷を感じ、家から逃げたくなります。たとえ、妻のことは女性として好きで、性的魅力を感じ、一時的に楽しく遊べる存在であったとしても、です。

また、妻が「不安定型」で、夫が「安定型」の場合はどうでしょう。

妻は、夫が仕事で疲れて、家で笑顔を見せられないとき、情緒的に不安定になります。なんとか、自分の寂しさ、辛さ、を表現したくて、夫に逆にきつく当たってしまうかもしれません。夫の関心をひきたくて、別の男性を求めてしまうかもしれません。安定型の夫は、最初はそんな妻を受け入れよう、理解しようと努力しますが、心を乱される妻の態度や行動がつづくと、疲弊してしまうでしょう。

このような感じで、夫婦の愛着スタイルの違いは、深刻な夫婦関係の溝を作ります。

お互いに、相手が好きで、一緒にいたいという思いがあっても、コミュニケーションのボタンを掛け違え続けると、もはやどこで修正したらよいのか、自分たちではわからなくなります。

自分と相手の愛着スタイルの違いを理解する

では、どうしたら、ボタンの掛け違いに気づき、修正できるのか。

まずは、自分と、相手が、どのような愛着スタイルを持っているのか、を理解するところから始めます。

ここは、精神分析学の、発達心理学が大変役に立ちます。
妻と夫が、マーラーがいう所の、『分離-個体化の過程』のどこにいるのかを知ると、

今まで理解できなかった、相手の否定的な反応や、我慢できない態度、言動が「そうだったのか」と、腑に落ちます。

そして、『愛着スタイルの違い』という観点から、夫婦のすれ違いを検討してみると、相手が望んでいる関りや、情緒の質は、どんなことなのかが、見えてきます。

大人になると、『愛着スタイル』を変えることは、そんなに簡単ではありません。そのスタイルで、人生の前半を生きてきておられます。

しかし、『愛着関係を築く』のは、人格の発達過程の一部です。発達段階に合わせた関りをすることで、少しずつ変化を促すことは可能です。

とはいえ、そんな大変なことをしてまで、結婚生活を続けたくないわと思うのも、またしかりです。自分と、お子さんの心身の健康や、よりよい環境を望み、その結果、離婚する選択も、私は支持します。

ただ、その時に単に「私は、妻として、女性として、ダメだったんだわ…」と、自分に原因を求めるのと、
相手との関係性を、冷静に理解して決断するのとでは、
その後の心の状況や、離婚にともなう精神的なダメージは違ってくるでしょう。

夫婦のコミュニケーション、具体的にアドヴァイスします

今回は、『愛着スタイルの違い』という観点から、夫婦のすれ違いについて書きました。

私の実際のカウンセリングでは、いくつかの視点から、夫婦関係の問題について検討します。
そして、具体的に、どんな風に相手に伝えたらよいか、その伝え方、言葉選び、伝えるタイミングを、一緒に考え、アドヴァイスしています。

「それだったら、私にもできそう」。

クライアントさんに、そう思ってもらえて、実践できることを、導けるように、頭も心もフル回転で頑張ります。

産後クライシス、夫婦関係で悩んでいる方。あなたの人生の質を高めるために、あなたの望む家族づくりのために、私を利用してください。

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大阪近郊の方は、大阪市鶴見区のカウンセリングルームか、出張カウンセリングで。

遠方の方は、電話や、テレビ通話で。

カウンセリングルームは、古い一軒家です、
えぇ、ビューティープラスでやや盛っています。

産前・産後・子育て中の女性が、主体的に生き、輝くことを願っています!心理カウンセリングで応援します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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