女神たちのタペストリー~あなたの出産体験おしえてください~

『女神たちのタペストリー~あなたの出産体験おしえてください~』

今回の女神、Gさんは、二人の女の子のママで、楽しいことを自分で作り出すのが大好きな女性です。

お母さんになってからも、特技を生かした活動を続けておられます。

「妊娠、出産というライフイベントは、自分を変えてくれるいいチャンス」と、とても前向きな言葉で話してくださいます。それは、辛いことを明るさで無理にカバーしているのではありません。Gさんのお話からは、家族の問題とその苦悩を乗り越えてきたGさんの強さがうかがえました。

自分の気持ちに素直に向き合う、Gさんの出産体験です。

【Gさん 30代女性】

逆子が治る瞬間を体感して感動!長女の妊娠

 Gさんは結婚後、子どもが欲しいが、なかなか授からず悩んだ時期があった。長女の妊娠がわかった時、嬉しいは嬉しかった。しかし、その反面、仕事もプライベートも、波に乗っている時期だったので、それらを手放すのが嫌だとも感じた。

 悩んだ結果、とても残念だけれど、仕事のチャンスは手放して、出産にすべてを注ぐことに決めた。初めての妊娠で慎重になっていたし、仕事や活動を続けることに親族など周囲からの反対も大きかった。だから、自宅でできる範囲で、好きな活動は続けることにし、ゆっくり妊娠期間を過ごした。

 妊娠の経過自体は順調だった。しかし、お腹の赤ちゃんが逆子で、もし治らなかったら帝王切開になると、お医者さんから言われていた。「早く治ってほしいなぁ」と思っていた。

ある日、「頼むから治ってくれ~」と願った時、お腹の中を「うにゅ~っ」とえぐられるような感覚を覚えた。その瞬間に、「逆子が治った!」と思った。「本当に、お腹の子が、身体全体を使って、グネ~っと」動くのを、体感できたことに感動し、長女の妊娠中での印象的な出来事だった。

トイレで過ごした出産前

 ちょうど予定日に、「陣痛らしきもの」が来た。というのも、長女の時は、本陣痛を体験しなかった。前駆陣痛があったが、お腹の痛みよりも、腰の痛みの方がひどかった。ぎっくり腰の何倍も痛い。寝ても、立ち上がっても腰が痛い。唯一、トイレのドーナツ型の便座に座っている時が心地よく、落ち着いた。だから、前期陣痛がはじまってから、実家のトイレから出られなくなり、トイレに枕を持ち込んで寝ていた。病院についてからも、「とにかく、痛いからトイレに居させてくれ、トイレで過ごしたい」と看護師さんや助産師さんに伝えた。分娩台も痛いので、出産間際まで、トイレで居させてもらった。最初は、助産師さんも「え?」という感じだったが、状況を察知してくれて、点滴や食事をトイレまで運んでくれた。

 分娩台に移動し、いざ、いきむ時も、腰の方が痛かった。頭が見えてきた時に、「張りつめていたものがとれたのか、ブブブブ―ってすごいおならが出て、大量にウンチが出た。それを助産師さんが、ひょいってはねのける瞬間を見て、夫はすごい衝撃を受けたんだけど、私はそこで爆笑してしまった!」

 そして、「腰痛いけど、笑けるし、どうしよう(笑)」と思いながらいきんでいる時に、長女は生まれた。産む時に笑いがこらえられなかったことと、会陰を切る時が痛かったのが、長女の出産で、一番記憶に残っている。

 出産直後、周りにいる人が、誰が誰なのかわからなくなって、夫の手をにぎって「ありがとうございます~」と言っていたらしい。

 「そんな、楽しいことが好きな、笑いのある私らしい出産だったかな」と、振り返る。

人との絆をつないでくれた、次女の出産

次女の妊娠期間は、長女がいたので運動量が多かった。妊娠8か月で、いつ生まれてもおかしくないくらい、お腹が下がってきて、ドクターストップにより安静に過ごしていた。子宮口は開いていなかったので、生産期までたどり着くことができた。

そして、次女の妊娠中に、家族の中での大きな問題が生じ、家族の危機を迎えていた。Gさんは、精神的に強いストレスにさらされていた。しかし、「ここで私が崩れたら、すべてが崩れてしまってだめだ」と思った。「すごくつらかったけど、次女がお腹にいてくれて、次女の存在が、大きな支えになっていました。」

このピンチが、Gさんが、家族のことを見直すきっかけとなった。また、次女が生まれた瞬間から、気持ちを次女にそそぐことができて、楽になったという面もある。家族もGさん自身も破綻せずに、妊娠中から産後を乗り切ることができた。「自分との闘いだった。そこは本当に自分でも頑張ったと思う。」

次女の妊娠中は、それまでの人間関係を切りもしたが、それ以上に、支えてくれる人との縁があった。また、家族の絆も強めることができた。

次女の出産は、「一人で落ち着いて産みたい」と思ったので、立ち合いは無しにした。それまでは、出産を一大イベントのように考えていたが、今度は自分のペースで産みたかった。

そして、次女が出てくるタイミングがなんとなくわかり、本陣痛も来て、スムーズに、理想に近い形で、出産することができた。

2回の出産を経て、Gさんは「単純なことだけど、気持ちの楽さが、お産の楽さにつながっていると思う」と言う。

出産は、自分をいい方向に変えてくれるきっかけ

 結婚や、長女と次女の出産は、Gさんにとって、「自分を変えられるチャンス」だった。

子どもを持つことで、自分のやりたいことを制限されると、ネガティブなことを思う人も多い。しかし、子育てをして、いい方向に自分が変わっていることを実感している。

「適度にガス抜きしようとか、自分の気持ちに正直でいようとか。車にもう一度乗ろうと思ったのも、子どもがきっかけだし。」まだ、独身時代は、人間関係で悩むことが多かったが、今では自分に必要な人や、必要なことがわかるようになり、人間関係で悩むことが少なくなった。

Gさんの今後の活動については、「前に進みながら、模索している感じ」だと話す。「子育てをしながら、自分のやりたいことを、心地よい環境でやっていきたい」と話す。

【編集後記】

妊娠・出産といった女性のライフイベントも、家族のネガティブなライフイベントも、それは「私は、人生で本当は何をしたいんだろう?私にとって、何が大事なんだろう?」と考えるきっかけとなります。

そこで、Gさんは自分と向き合い、問題と向き合ってこられたことが、伝わってきました。心が折れてしまって、エネルギーが枯渇していた日々もあっただろうと想像しますが、その経験が、人に笑顔をもたらし、温かく照らすGさんのオーラの深みとなり、より一層明るさを増しているのではないかと思いました。

Gさんの今後のご活躍を、心より期待しています!ありがとうございました。

インタビューに協力してくださる方、募集しています!

『女神たちのタペストリー』とは・・・
私、臨床心理士の藤澤真莉が、出産体験を聴くのが好きだから・・・という理由で、さまざまな女性にインタビューをしています。

医療的なお産の経過だけではなくて、その体験を通して、またその後の子育てを通して、

何を感じ、考えたのか、それが人生にどのような影響を与えたのか、にスポットを当てています。

あなたの人生の、たて糸と横糸が織りなすタペストリー。それがどんな模様なのか、私と一緒に紡ぎませんか。

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